住宅ローンのポイント割増利子控除 Deductible Point


<住宅ローンのポイント割増利子控除 Deductible Point>

一戸建て住宅やコンドミニアム、コープなどの住宅の購入、建設、増築の際、価格の全額を現金で支払わず、自己資金の手持現金を頭金として支払い、残額は金融機関から借り入れる住宅ローンの資金で充当する方法が一般的です。

住宅ローンの契約に伴い、金融機関に対して借り手があらかじめ支払う割増利子のことをポイントと呼びます。ポイントを支払うことにより、長期間にわたって返済するローンの利率を引き下げ、ひいては毎月の返済額の削減を可能にします。借入金額の1%ないし3%と、通常かなり高額となるポイントは、「主たる住居」のための住宅ローンの借入年度に全額控除が認められるため、節税効果が高い項目です。年明けに金融機関から送られてくるフォーム1098のポイントの欄(ボックス2)に記載された金額が控除対象額ですが、場合によっては記載が漏れていることがあります。別名、ローン・オリジネーション・フィー、ローン・アプリケーション・フィー、コミットメント・フィー、プレミアム、プリペイド・インタレストなどと呼ばれる項目の中にポイントが入っていることがあるので、住宅購入年度の申告書作成の際、見逃さないよう注意を要します。

セカンド・レジデンスの住宅ローンやリファイナンス・ローン、ホーム・エクイティー・ローンのポイント割増利子は、借入年度の一括控除は認められず、ローンの返済期間にわたって毎年小額ずつの控除の対象となります。(316)

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