修正申告 Amended Return
<修正申告 Amended Return>
申告書を提出した後、収入の申告漏れに気付いた場合は、修正申告書（フォーム1040X）に変更項目の詳細説明を記入し、IRS（内国歳入庁）と州の税務当局に報告して追加税金と延滞利息を支払わなければなりません。修正申告書は、収入の申告漏ればかりでなく、追加控除から生じる過払税金の還付請求にも使われます。銀行や役務提供先から収入の支払調書フォーム1099が発行されていたのにもかかわらず、適切に申告することを怠っていた場合、後日IRSから所得の申告漏れにより追徴税の発生を知らせる通知書が送られてきます。通知書が正しければ、追徴税を支払います。通知書に間違いが含まれている場合、その間違いを指摘し、間違いの根拠となる証拠書類を提出しなければなりません。支払うのは調整された追徴税です。
IRS通知書は必要経費の控除を無視して収入だけで税金を計算します。例えば、金融機関から発行されるフォーム1099-Bには株や債券、ミューチュアル・ファンドの売却に関する情報が載っています。納税者がこれら金融商品の売却の申告を怠っていた場合、通知書は取得費を全く考慮せずに税金計算をするため、驚く程高額な追徴税の請求となります。この場合には、金融商品の取得費の控除が認められる旨をIRSに対して早急に文書で伝え、正しい譲渡益の計算を提出する必要があります。必要に応じて修正申告書を作成します。売却価格が取得費を超えている場合は、キャピタル・ゲインが発生し追加税金になりますが、売却価格が取得費よりも低い金額の場合には、キャピタル・ロスとなり税金が還付されます。（３９７）