専業主婦のIRA積立


IRAは元来会社の年金制度に加入できない自営業や中小企業勤務者のために設けられた退職後の資金形成用の貯蓄奨励制度です。納税者が銀行などの金融機関で口座を開設し、その際、定期預金、ミューチュアル・ファンドなどの投資先を指定します。毎年一定額の資金を積み立てていって、口座に加算される利子や配当などの収益は非課税、拠出(積立)金は所得控除が認められて減税に役立つという税制上の優遇措置です。IRAを利用するには、役務(勤労)所得を得ているか、勤め先の会社の適格年金制度に加入しているか、収入は一定額未満かなどの条件を満たす必要があります。

IRA口座に拠出するには、納税者は給与または事業所得(勤労所得)を得ている必要があります。専業主婦はその例外で、本人が働いていなくても、夫婦合算申告書上夫の収入を使ってIRA拠出をすることができます。勤労所得が$183,000までであれば、専業主婦の拠出金$5,500 (50歳以上は$6,500) 全額の控除が認められ、$183,000と$193,000の間で控除金額は段階的に減額し、消滅します。

適格年金制度加入者である夫に対するIRA利用条件は非常に厳しく、IRA拠出金の全額控除が認められるのは収入が$98,000未満である場合に限ります。(569)

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