マイナンバー


2016から日本でマイナンバー制度が始まりました。マイナンバーの正式名称は「社会保障・税番号」です。日本に住んでいて、住民票を有するすべての人、一人ひとりに12桁の番号が割り当てられます。その番号は一生変更されず、生涯同じ番号を使い続けます。アメリカで既に長年定着し、その効力を十二分に発揮している9桁のソーシャル・セキュリティー・ナンバーの日本版です。社会保障、税、そして災害対策の3分野で活用されます。

番号から個人を特定できるような数字が使われることはありません。例えば、マイナンバーの中に生年月日を含むことはなく、また、家族だからということで、末尾が父親は1、母は2、…という具合に、通番になることはなく、あくまでもランダムな数字の組み合わせになります。市役所や税務署、年金事務所などの公的機関は、これまでそれぞれが独自の方法で管理してきました。マイナンバー制度を導入することで、公的機関の間で個人情報を照会し合うことが可能になります。国民と公的機関との間の手続きが簡単になって時間が短縮され、データの照会ミスが無くなるというようなメリットが発生します。行政を効率化し、国民の利便性を高め、公平かつ公正な社会を実現する社会基盤としてその効果が期待されます。(685)

 

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