海外金融資産の報告  Report of Foreign Bank Accounts


海外の金融機関に一定金額以上の銀行口座や証券投資口座を保有する納税者は、毎年報告書を当局に提出する義務があります。米国籍保持者および居住外国人が提出義務を負い、非居住外国人は提出の必要はありません。報告書には、財務省に提出するフォームとIRS (内国歳入庁)に提出するフォームの二種類があり、保有している金融資産の金額によって両方とも提出を必要とする場合と、片方だけで済む場合とがあります。申告不履行、遅延に対する多額のペナルティーが定められています。

 

財務省フォーム114――海外金融資産の年度内の合計最高残高が1万ドルを超えた場合に報告義務が生じます。今年(2013年度分の報告)から、電子申告による申告書提出が義務付けられています。記入事項は、申告者の氏名、生年月日、法人の場合その名称、納税者番号、住所、金融資産の種類、年度内の最高残高、金融機関名、支店の住所、口座番号、署名権のある口座の明細です。提出期限は暦年終了後の6月30日。延長不可。提出先は財務省。

 

IRSフォーム8938――報告義務が生じる残高は、申告資格ごとに定められいて、例えば独身は年度末5万ドル、年度内7万5000ドル、夫婦合算申告は独身の倍額です。記入事項は上記財務省フォームとほぼ同じですが、さらに利子、配当、譲渡益等の確定申告書上の金額、報告箇所、米ドルへの換算レートの情報を聞かれます。確定申告書に添付提出します。従って、提出期限は4月15日(延長可)であり、提出先も同じIRSです。(478)

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