IRA(個人退職基金口座)


<IRA個人退職基金口座:Individual Retirement Account(私設の退職年金)>

IRA(Individual Retirement Account) (個人退職基金口座) は、元来、会社の年金制度に加入できない自営業や中小企業勤務者のために設けられた退職後の資金形成のための貯蓄奨励制度です。納税者が銀行などの金融機関で開設し、その際、定期預金、ミューチュアル・ファンドなどの投資先を指定します。毎年一定額の資金を積み立てていって、毎年IRA口座に加算される利子や配当などの収益は非課税、拠出金は所得控除が認められるという優遇措置です。2013年、2014年の拠出限度額は5500ドル(50歳以上6500ドル)です。納税者が会社の適格年金制度に加入している場合、調整総所得が、夫婦合算申告は9万5000ドルと11万5000ドルの間、独身は5万9000ドルと6万9000ドルの間で、控除限度額がゼロになるまで段階的に減額します。

59.5歳の引退年齢以前にIRA口座から分配金を引き出すと、通常の所得税の他に10%の早期分配税と呼ばれるペナルティーが課せられます。不動産賃貸所得、利子・配当収入、株式売買キャピタルゲインなど、投資所得だけがあって働いていない納税者は、役務所得がないため所得控除のメリットを受けられません。
IRAの変形であるRoth IRAには、IRAにはない別の特典が与えられています。(461)

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