Roth IRA


Roth IRA 免税貯蓄制度

Roth IRAは1996年に新設された免税貯蓄制度です。従来型のIRA個人退職基金口座は、現役時代の貯蓄に対する課税を引退後まで繰り延べることを目的とした制度ですが、一方、Roth IRAは、貯蓄に加算される利子に係る税金を免除することを目的とした制度です。従来型のIRAの拠出金(積立て)は、申告書上所得控除の対象となりますが、Roth IRAへの拠出金は所得控除できません。従来型のIRAからの分配(引き出し)は、元金分、収益分とも課税の対象となりますが、Roth IRAからの分配金は免税です。

Roth IRAからの分配のうち拠出分については、いつでも非課税で分配を受け取ることができます。収益分について非課税とするためには、口座開設後5年以上が経過していること、そして、本人が59.5歳に達していることという条件を満たす必要があります。拠出限度額は、2012年現在、従来型のIRAと同じ5000ドル(50歳以上6000ドル)です。同一年度に両方の口座に拠出する場合、合計が5000ドル/6000ドルの上限を超えることはできません。ただし、独身122,000ドル、夫婦合算申告179,000ドルの年収を超える高額所得者は、Roth IRAへの適格拠出は認められません。

従来型のIRA口座 からRoth IRA口座への転換や各種退職年金プランからの口座移し替えは、条件次第で認められます。通常、70.5歳を超えた退職年金プラン加入者は、数理的計算に基づく推定存命年数にわたる強制分配を受け取る義務を負います。Roth IRA口座には強制分配制度がないため、70.5歳を超えても口座から引き落す必要がなく無制限に免税収益を受け続けることが可能です。(403)

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