日本の相続税63-相続 上場株式の評価


<日本の相続(63)-上場株式の評価>

株式は上場株式、気配相場株式、非上場株式の3種類に分け、同じ基準ではなくそれぞれ異なる評価方法を使って評価します。上場株式とは、東京、大阪、名古屋、札幌など全国に5か所ある証券取引所のいずれかに上場されている株式です。実際の取引価格(終値)を基に評価しますが、相続日の終値だけを採用すると、たまたま株高になった日に相続があれば相続税が高く計算されて損になります。

そこである程度の幅と評価の安全性を考慮して、次の4価格のうち、最も低い価格で評価します。

①      課税時期(相続日)の終値

②      課税時期の月の終値の月平均額

③      課税時期の前月の終値の月平均額

④      課税時期の前々月の終値の月平均額

日々変動する株式相場の運不運をなるべく無くすために、相続日の最終価格と過去3か月最終価格の月平均を調べて、最も低い価格を選べるよう幅を持たせているわけです。

4種類の取引価格のうち①は翌日の新聞の株式欄に掲載されています。②~④は証券会社、証券取引所に問い合わせれば教えてくれます。税務署に聞いてもわかります。(168)

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